どうも。タウリです。
コロナの蔓延でなかなか外に出られない日々が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
私は現在修士1年ですので、これを機に就職活動の準備を始めようと思います。
といっても何から手を付けたらいいのやら。。。
サマーインターンの類も先行き不透明ですし、今はガクチカや自己分析、企業研究など家でもできることをやります。
22卒の皆さん、大変ですが一緒に頑張りましょう!
さて、今日の本は落合陽一氏の「日本再興戦略」です。
落合氏といえば、現在「NEWS ZERO」でコメンテーターを務める売れっ子さんですね。
若い方ですが、とても頭の良い方です。
そして、kindleの情報では、この本の平均読了時間はなんと4時間越え!
気合を入れて読みました。
難解度:★★★★★
この本に書かれているのはタイトルの通り、「日本をこれからどう良くしていくか」という方法論です。
まず現状(戦後~現在)を把握した後、本書の後半で日本の将来展望と筆者の理想が展開されます。
この理想は、政治・教育・会社のセクションごとにそれぞれ語られ、具体的には政治の項でいうと「これからの時代のリーダー像」などが示されています。
読み終わった後には、「よくできてるなぁ」というのがこの本、ひいては筆者の考えに対する感想なのですが、読んでいる途中(特に最初)は本当にむつかしかった。
その理由の一つは筆者の言葉遣いにあります。
とにかく横文字が多い!おそらく筆者にとっては日常語なのでしょうが、我々読者側からすると聞き馴染みのないワードが目白押しです。
例えば、「グランドデザイン」という単語。頻繁に本書中で登場しますが、要は「再興戦略、戦略」のことを指します。
読み手側としては、すぐに呑み込めない単語が数個続いてしまうといったん立ち止まってしまったり、ややもすれば読むのをやめてしまうこともあるでしょう。
英文を読み進めるときに、わからない単語がいくつか続くとその文の趣旨が読み取れないorぼやけてしまうのと同じ感じです。
一応、これらの単語には注釈がついており、項ごとに最後のページにまとめられてはいます。
しかしながら、その数がかなり膨大です。一項あたり50個ほどもあるケースも存在します。
その意味で大変でした。
そのため、この本は二回読むことを推奨します。
おすすめ度:★★★★★
「難しい難しい」といっておきながら、おすすめ度がこんなに高いのはなぜ?と思われるでしょう。
しかしながら、この本は多くの日本人、特に若者に読んでもらうことにより意味のあるものになるタイプの本です。
先ほど述べたように、筆者は「未来」を論ずる上で「現状」を適切に把握する作業を書中で行っています。
さらに、指し示す方向を決める際に、「過去(明治維新以前)」に注目して、本当の「日本らしさ」とは何かを分析しています。
そして、士農工商制度や百姓という日本独自の概念とこれからのAIや5G、ブロックチェーンといったテクノロジーの掛け合わせについて検討しています。
そして少子高齢化時代を逆にチャンスととらえ、「日本再興」を目指す筆者の戦略が最後に示されています。
このように真剣に日本の将来を考える優秀な頭脳に触れ合えただけでも少し感動しました。
それこそ今のコロナ危機でたくさんの怪しい政治家を目の当たりにしているだけに。
そして、筆者も述べていますが、この理想を多くの人が共有し、その実現にむけて努力しなければこの本の意味はありません
その意味で多くの日本人に読んでほしい一冊ということになります。
タウリ