こんにちは。タウリです!
今日は最近テレビ露出などでお見掛けすることの増えたROLAND氏の著書「俺か、俺以外か。ローランドという生き方」のレビューです。
私とは生きている世界が全く異なる人間だと思っていましたが、本を読むとそれは持つ価値観の違いに由来するのだと確信しました。
巻頭にはたくさんのROLAND氏自身の写真があり、「見た目通りスカした輩なのか」と最初は思いました。
しかしながら、本を読むにつれ、「実はいい奴そう」と思うようになりました。
読了した今では、彼はかなり頭の回転が速い人なんだろうと感じられます。
新たな世界度:★★★★★
本書はローランド氏がこれまでに述べてきたいわゆる「名言」について、それぞれが生まれた経緯をエピソード付きで紹介するという流れになっています。
そして彼にはおおくの「哲学」があり、これに則って生きることを美徳としています。
この哲学の中でも、最も大事にしていると考えられるのが「自分は唯一無二」であるという考え方。
ありふれた「大衆」の一部として生きていくことを彼は毛嫌いしているのでしょう。
それゆえに、大学進学直後に中退し、新宿のホストとして働くという決断ができたのでしょう。
面白い度:★★★★☆
ホストをやってらっしゃることから、話術は相当なものがあるでしょうが、文章もなかなかに面白いです。
口語調のフランクな文体で書かれる文章には時折しゃれやボケも交じり、プライドと美意識が無茶苦茶高いだけの人とはならず、とっつきやすく親しみやすいキャラクターに感じられます。
美しい度:★★★★★
結局この本の一番の見どころは、ROLAND氏の哲学の美しさです。
もう美しい!そしてかっこいい!
言葉でいうのは誰でもできるでしょうが、実績とその姿ふるまいで哲学を体現できる人がどれほどいるでしょうか?
自分にマネできる生き方ではないですが、高邁な哲学に則って生き続ける姿が尊いなぁ。
なんて思いました。
タウリ